先に回答

「接続」と「一覧」と「実行」を分けると、次に見る場所が決まります。

まず、最後に成功した段階を確認します。 起動しないならパスや環境変数、HTTPで止まるなら応答、一覧だけ空ならツールの提供範囲を調べます。表示後の許可や実行エラーを、接続失敗としてまとめないのがポイントです。

切り分ける3つの段階
  1. 接続起動・通信
  2. 一覧道具の一覧
  3. 実行呼び出し・結果
この記事の目次11項目
01 / FIND THE STOP

まず、今の症状を1つ選びます。

「MCPが使えない」だけでは、原因を絞れません。サーバーが一覧に登録されること、通信できること、道具が渡されること、操作が成功することは、それぞれ別です。次の表は診断順を決めるための編集上の整理であり、特定製品のエラー分類ではありません。

見えている症状先に確認する場所次の節
設定したサーバー自体がない設定ファイル、有効範囲、今使っているアカウント変更前の確認
起動直後に切断される起動コマンド、実行環境、最初のログローカル起動
HTTPエラーやタイムアウトURL、接続元、認証、仕様版、応答本文HTTPのエラー
接続済みだがツールがない一覧応答、対象アカウント、ホストの表示制御一覧・許可・実行
道具は見えるが動かない選択、実行許可、入力、外部APIの結果一覧・許可・実行

「緑色になった」「ブラウザでURLが開いた」だけで、最後まで正常とは判定しません。画面の接続表示がどこまで確認しているかはホストごとに違います。

02 / BEFORE CHANGING

設定を変える前に、対象と最初のエラーを残します。

ホストはMCPを使うAIアプリ、サーバーは道具を提供するプログラムです。両方の名前と版、OS、設定の場所、stdioかHTTPかをメモしてください。「昨日から動かない」なら、更新・ログイン変更・起動場所の変更も候補になります。

  1. 01
    今読まれている設定を確認

    別プロジェクトや別アカウントの設定を直していないか確認します。同名設定が複数ある場合は、ホストの優先順位を調べます。

  2. 02
    最初に失敗した記録を読む

    後続の「切断」だけでなく、その前の起動・認証・通信エラーを確認します。最初から全ログを外部へ貼り付けません。

  3. 03
    1項目ずつ確認して結果を残す

    パス、URL、認証、権限を同時に変えると原因を追えません。再認証や再起動は未保存の作業と影響を確認してから行います。

Claude Codeなら/mcpで対象を、/statusで現在の認証方法を確認できます。Claude.aiのコネクタが出ない場合は、APIキー認証との違いや同一URLの重複も確認対象です。他製品にこのコマンドや設定階層をそのまま当てはめません。Claude Code公式の設定範囲とコネクタの説明

03 / TRANSPORT & VERSION

stdioとHTTPだけでなく、対応仕様版も確認します。

stdioは、ホストが起動した子プロセスの標準入出力で通信します。Streamable HTTPは、独立して動くサーバーのエンドポイントへ要求を送ります。通信方式が違えば、起動コマンドとURLを入れ替えるだけでは接続できません。

仕様の世代混同しないポイント
2026-07-28要求ごとに版などのメタデータを送る方式。従来のinitializeハンドシェイクを前提にしない
2025-11-25以前initializeを使う世代。対応する仕様版の手順を使う
旧HTTP+SSE2024-11-05の通信方式。2025-03-26以降のStreamable HTTPとは別

現行仕様ではserver/discoverから対応版を取得できますが、クライアントが必ず最初に呼ぶ決まりではありません。UnsupportedProtocolVersionErrorなら双方の対応版を照合します。仕様が更新されても、手元のホストやSDKが対応済みとは限りません。設定の版文字列だけを新しくするのではなく、提供元の互換性案内を確認してください。MCP公式の版と互換性

2026-07-28のStreamable HTTPでは、従来のGET通知ストリームとプロトコル単位のセッションがなくなりました。SSE自体がなくなったわけではなく、POST要求への応答で使われます。ブラウザのGETでエラーが出るだけでは、MCP接続の失敗と断定できません。Streamable HTTP仕様の変更点

04 / LOCAL PROCESS

stdioで起動しないなら、実行環境と出力先を見ます。

ターミナルでは動くのにAIアプリでは動かない場合、同じ実行環境とは限りません。アプリが利用するPATH(実行コマンドを探す場所の一覧)、作業フォルダ、env(プロセスへ渡す設定用の環境変数)を確認します。ENOENTなどが出たら、まず「何が見つからないのか」をログの対象パスから絞ります。

command / args / 作業フォルダ

実行ファイルと対象スクリプトは存在するか、引数の分け方は提供元の例と一致するか。相対パスは起動場所の違いで別の場所を指すため、公式ガイドは絶対パスを勧めています。

PATHとランタイム

NodeやPython、npx等を使うサーバーなら、そのホストから実行できる場所と必要版を確認します。WSL・コンテナ・macOSのパスを混ぜず、不要な再インストールの前に確認します。

env

必要な変数がホストからサーバーへ渡る設定かを確認します。値そのものを表示するのではなく、変数名・設定箇所・未設定の警告を調べます。

これらはMCP公式Debuggingの起動・環境・作業フォルダの確認項目に対応します。

注意標準出力に、起動メッセージを出していませんか?

stdioのstdout(標準出力)はMCPメッセージ用です。普通のログが混ざるとJSONの解析を壊す可能性があります。情報・デバッグログはstderr(標準エラー出力)へ出せますが、stderrに文字があるだけで障害とは限りません。終了コードと実際のエラー内容を合わせて読みます。stdioの出力規則

実践補足 / macOS / 2026.09.14

Macで「npxがない」と出たら、起動の二段階を分けます。

npxの場所と、その先で使うNodeの場所は別々に確認します。 npxを絶対パスに直しても、Nodeを探せず止まることがあります。まずエラー文の対象がnpxなのかnodeなのかを読みます。

対象は、Claude Desktopのチャットで既存のローカルstdioサーバーを設定しているMac利用者です。HTTPコネクタ、Claude Codeの設定、Windows・WSLは対象外。この確認のために新しい契約やMCPサーバーを追加する必要はありません。

  1. アプリcommandを探す
  2. npxnodeを探す
  3. Nodeプログラムを動かす
  4. MCPサーバーここから接続の確認
起動連鎖の模式図。npmのnpxスクリプトを使う場合です。npxが見つかったことと、MCPが接続できたことは別です。

npmの公式npxスクリプトは、先頭の#!/usr/bin/env nodeでNodeを呼び出します。この形式なら、npxのファイルを指定した後もPATHからNodeを探します。PATHに入れるのは実行ファイル名ではなく、実行ファイルがあるフォルダです。npmのnpx実装

最初のエラー先に疑う段階次の確認
spawn npx ENOENTアプリが起動するファイル実際のnpxの場所とcommand。存在するなら作業フォルダ等も確認
env: node: No such file or directorynpxから呼ぶNodeNodeの実体があるフォルダが、サーバーへ渡すPATHに含まれるか
Cannot find moduleNode起動後の読み込みスクリプトや依存ファイル、args、相対パス。PATHだけの修正を繰り返さない

1. アプリのログと、Terminal側の場所を照合する

Finderの「移動」→「フォルダへ移動」で~/Library/Logs/Claude/を開きます。対象サーバーのmcp-server-対象名.logとmcp.logから、直近の起動時刻にある最初のエラーを読んでください。ログ名・場所は公式のローカル接続ガイドで確認できます。

次はMacのターミナルで、下の4行を1行ずつ実行します。コマンドの場所とNodeの版を読むだけで、MCPサーバーは起動しません。全環境変数を表示するenvや、ログ全体の貼り付けは不要です。

TERMINAL / 読み取り確認MCPサーバーは起動しません
command -v npx
command -v node
node --version
node -p 'process.execPath'

最初の2行は、ターミナルがnpx・nodeとして見つける呼び出し先です。中継ファイルを指す場合もあります。一方、最後の行は実際に起動したNode本体の絶対パスを返します。2行目と4行目が違っていても、それだけで異常とは限りません。Node公式のexecPathの説明

例えばNode本体が/opt/homebrew/bin/nodeなら、PATHへ加えるフォルダは/opt/homebrew/binです。MacのPATHでは複数のフォルダを半角コロン:で区切ります。これは一例であり、Intel Macやnvm・fnm・nodenv等では場所が異なります。

何も表示されない、Nodeが起動しない場合は設定例へ進まず、Nodeを入れた方法の案内へ戻ります。必要なNode版は対象サーバーの公式READMEの「Prerequisites」「Requirements」等と照合します。必要版が不明なまま再インストールはしません。

パスにshimsが含まれる場合は、実行先を選ぶ中継ファイルの可能性があります。例えばasdfの公式説明では、この仕組みで使用する版を選びます。nvm・fnm・nodenv等でも、その版管理ツールの起動条件を確認してください。Terminalの成功だけでは、GUIアプリの環境まで正常とは判断できません。

2. 既存の対象サーバーだけを、1項目ずつ直す

Claude Desktopを前面にし、Mac上部の「Claude」メニュー → Settings → Developer → Edit Configを開きます。チャット内のアカウント設定とは別です。対象は~/Library/Application Support/Claude/claude_desktop_config.json。既存サーバーが書かれていない場合は、そのまま新規設定を足さず、編集先を確認します。公式の設定を開く手順

  1. 準備
    変更前のコピーを残す

    Finderの「フォルダへ移動」で~/Library/Application Support/Claude/を開き、対象JSONを選んでCommand+Dで複製します。複製側をclaude_desktop_config.before-edit.json等の別名にして原本と区別します。同名バックアップがあれば別名を使い、上書きしません。Appleの複製ショートカット

  2. 編集
    元のJSONをテキストとして開く

    既存のコードエディターを使えます。なければMacの「テキストエディット」→「ファイル」→「開く」で元のJSONを選びます。「フォーマット」に「標準テキストにする」があれば選択。「リッチテキストにする」と出ていれば、すでに標準テキストなので変換せず、そのまま編集します。

JSONは項目名と値を組み合わせて書く形式です。編集する位置は次の階層。実際の対象サーバー名を探し、その内側の値だけを変更します。別サーバー、既存のargs、他のenv項目は残してください。バックアップにも秘密値が入り得るため、共有やアップロードはしません。

mcpServersサーバー設定の一覧
└ 対象サーバー名今直す1件だけ
 ├ commandnpxの絶対パス
 └ env → PATHNodeがあるフォルダを含める
JSON内の編集位置を示す模式図。貼り付け用JSONではありません。argsや他の項目は図で省略していますが、実ファイルからは消しません。

envがなければ、対象サーバーのcommandやargsと同じ階層に作り、その内側へPATHを置きます。既存のenvがあればその中へ追加します。JSONの項目間は半角カンマで区切り、最後の項目には付けません。位置に迷う場合は保存せず、変更前のコピーと階層を照合してください。

最初がspawn npx ENOENTなら、まずcommandを調べたnpxの絶対パスへ変えます。再起動してエラーがenv: node…へ変わったら、次はNodeのフォルダをそのサーバーのenv.PATHに含めます。既存のPATHがある場合は、必要な他のフォルダも残します。

下はnpxとNodeの両方が実際に/opt/homebrew/binで見つかった場合だけの編集箇所例です。設定ファイル全体ではありません。既存のargs、他のenv項目、他のサーバーは保持し、JSONの同じキーを重複させず、該当値だけを変更します。

JSON / 編集箇所の例全体を置換しない・実際の場所へ合わせる
{
  "command": "/opt/homebrew/bin/npx",
  "env": {
    "PATH": "/opt/homebrew/bin:/usr/bin:/bin:/usr/sbin:/sbin"
  }
}

argsは、起動するプログラムへ渡す追加指定(引数)の一覧です。例えばパッケージ名やオプションが入ります。commandへ「npxと引数」を一文で書かず、既存のargsを1項目ずつ保持してください。

空白を含むパスもJSONでは1つの文字列にし、その中へターミナル用の引用符を重ねません。ターミナルの~や$PATHの展開を前提にせず、確認した絶対パスを使います。

なお、Claude Codeの.mcp.jsonには環境変数展開の公式仕様があります。「MCPのJSONはすべて展開しない」という意味ではありません。ここで扱うDesktopの設定と混ぜないでください。

変更したらCommand+Sで保存し、元と同じ場所・claude_desktop_config.jsonという名前を保ちます。.json.txtや.rtfにしません。引用符は半角の"を使い、曲がった引用符へ自動変換された場合は修正します。保存・テキスト形式はAppleの書類ガイド、拡張子と引用符は設定ガイドで確認できます。

3. JSONを確認してから、完全終了・再起動する

次のコマンドは設定の内容を出さず、JSONとして読めるかだけを確認します。JSON syntax OKなら構文の確認は通過です。値や引数が正しいこと、サーバーに接続できることまでは証明しません。NGならファイルの場所、引用符、カンマ、括弧を見直します。

TERMINAL / 構文のみ確認設定内容は表示しません
node -e 'try {
  JSON.parse(require("node:fs").readFileSync(process.argv[1], "utf8"));
  console.log("JSON syntax OK");
} catch {
  console.error("JSON syntax NG: ファイルの場所とJSON構文を確認");
  process.exitCode = 1;
}' "$HOME/Library/Application Support/Claude/claude_desktop_config.json"

未保存の作業を確認し、Claude Desktopをメニューの「終了」またはCommand+Qで完全に終了してから開き直します。ウィンドウを閉じるだけでは残る場合があります。再起動は登録済みサーバーを起動し得るため、信頼済みの構成で行ってください。公式の再起動・ログ確認手順

  1. 1
    起動と接続の記録を分ける

    再起動後の時刻で、対象のサーバーログの起動エラーと、mcp.logの接続・切断記録を確認します。確認票に時刻・対象名・実際の表示を残します。エラーが見つからないだけなら成功とはせず、次の一覧確認へ進みます。

  2. 2
    対象サーバーの道具を表示する

    チャット入力欄の+ → Connectors → Manage connectors → 対象サーバーを選びます。提供元が案内するツール名が表示されるかを照合し、確認票へ名前を残します。空・エラーなら一覧・許可の切り分けへ。実際の表示や記録から接続を判定できない場合は、接続欄を未確認にします。

  3. 3
    読み取り結果を自分の正解と照合する

    提供元が読み取り専用と説明する操作を、許可済みの対象1件に限定します。チャットのツール実行欄を開き、実際の道具名・入力・戻り値を確認。AIの回答文だけでなく、元の対象と結果が一致するかを見ます。使える道具がなければ実操作は未確認です。

ログだけで起動したかを判断できなければ、起動欄も「未確認」にします。手順3でこのローカルサーバーのツールが実行され、読み取り結果が返ったことを確認できれば、その実行時点での起動も確認できています。起動・接続・一覧だけを見て、実操作まで成功したとは書きません。

例えば、すでにファイル読取ツールがあり、許可済みのmcp-check.txtにMCP_READ_OKと書いてある場合。「このファイルだけを読み、内容をそのまま返してください。作成・編集・削除はしないでください」と依頼します。実行欄が読取で、入力がそのファイル、戻り値が同じ文字列なら、この1件の確認は通過です。

これは条件付きの入力例であり、今回実行したMCP結果ではありません。テストのために別のサーバーを導入したり、共有範囲を広げたりする必要はありません。画面名が異なる場合は公式ガイドへ戻り、送信・購入・削除を接続テストに使いません。

commandは存在するのにENOENTが続く場合は?

cwdは、プログラムを起動するときの作業フォルダです。Nodeの子プロセスでは、実行ファイルだけでなく指定したcwdが存在しない場合もENOENTになります。ラッパー(本体を起動するための中継スクリプト)を使っているなら、その起動処理が指定するフォルダも確認します。Node公式のENOENT条件

ログに作業フォルダが出ないこともあります。値を特定できなければ、対象サーバーの公式READMEや導入手順へ戻ります。Desktop設定へ未対応のcwdキーは足しません。Nodeの版を切り替えた直後なら古いパスやリンク切れも確認し、絞れなければ次の手順で戻します。

4. 悪化した・原因を絞れない場合は、変更箇所だけを戻す

未保存の作業を確認してClaude Desktopを終了し、変更前の複製と元のJSONをエディターで開きます。複製のmcpServers内から同じ対象名を探し、今回変えたcommandやPATHを変更前の値へ戻します。他のサーバーや、この作業と関係のない変更は戻しません。

今回新しく足したPATHなら、その項目だけを取り除いてカンマ・括弧を整えます。保存後、上の構文確認を再実行し、JSON syntax OKを確認してからアプリを開き直します。再起動後のログ・一覧をもう一度読み、元の症状と未解決の段階を確認票に残してください。元に戻すことと、障害が直ることは別です。

実際に確かめた範囲:無通信の起動教材7ケース

2026年9月11日に作成し、9月14日にAIがmacOS arm64・Node.js v24.16.0で再試験しました。npxと同じ/usr/bin/env node形式の起動役を使っていますが、npx本体・Claude Desktop・MCPサーバーは動かしていません。

教材の条件実際の結果
起動役がPATH外ENOENT、起動不可
起動役は絶対パス、NodeはPATH外env: node: No such file or directory、終了127
NodeのフォルダをPATHへ追加LAUNCH_OK、終了0
Nodeとスクリプトを絶対パスで指定空白入りパスも1引数なら終了0
実行ファイルは存在、cwdが欠落ENOENT、起動不可

残り2ケースは、commandへ余分な引用符を入れるとENOENT、シェルなしの起動でPATHへ変数名を文字のまま入れるとenv: node…で終了127でした。7ケースはこの教材の結果です。製品の全環境への保証や「MCP接続が直った」「時間を削減できた」という実績ではありません。

確認コマンドや教材は外部APIを使いません。実際のサーバーや読み取りツールには別途料金・権限条件があり得ます。修復の所要時間、本人の稼働時間、製品での効果は未測定です。

LOCAL LAUNCH NOTE共有時は秘密値・個人パスを伏せる
対象: macOS / Claude Desktop / ローカルstdio
アプリ版・Node版:
対象サーバー・既存command:
最初のエラー: 秘密値と個人名入りパスは伏せる
Terminalでのnpxの場所:
TerminalでのNode実体の場所:
変更した1項目:
再起動後: 起動 / MCP接続 / 対象ツール一覧 / 読取結果
証拠: 確認時刻・実表示 / 対象ツール名 / 実行の入力と結果
復元: 戻した値 / JSON構文 / 再起動後の結果
未確認の段階:
次に確認する場所:

2026年9月14日に、Nodeの実体パス、asdfの中継ファイル、Appleのテキスト形式、MCPの設定・ログ・再起動の公式資料を再確認しました。このMac補足内の他の資料は9月13日確認。部分編集・復元・確認票は編集上の手順案で、Desktopの設定変更・接続試験、人間の本文レビューは未実施です。

起動できた後にJSONの解析エラーが出るなら、次のstdoutの節へ進みます。ここからはファイルの場所ではなく、通信へ普通のログが混ざっていないかを調べます。

05 / STDOUT TEST

「Unexpected token」が出るなら、stdoutへ混ざった文字を確認します。

stdio方式だけが対象です。 標準出力にはプロトコル以外を書けません。HTTP方式のエラーに、この修正をそのまま当てはめないでください。

状態stdoutstderr模擬結果
修正前起動文とJSON空1行目で解析失敗
修正後JSONだけ起動文JSON 1件を解析

2026年9月1日、Node.js v24.16.0・macOS arm64で子プロセスを使ったローカル模擬検証を実施しました。修正前はstdoutが2行となり解析に失敗し、ログをstderrへ移した後はstdoutのJSON 1件を解析できました。実際のMCPホストや製品を動かした試験ではありません。

  1. 01
    先頭文字を確認

    Unexpected token Sのように人間向けの文が示されるなら、起動メッセージやログを探します。秘密値を含むログは共有しません。

  2. 02
    自分のコードと依存ライブラリを分ける

    Node.jsのconsole.log、Pythonの通常のprintだけでなく、起動バナーや依存ライブラリの出力も確認します。

  3. 03
    人間向けログだけstderrへ移す

    SDKのプロトコル出力は捨てません。Node.jsならconsole.error、Pythonならprint(..., file=sys.stderr)等を使います。

  4. 04
    接続と一覧で復旧を確認

    公式Inspectorで同じ起動コマンドを試し、Tools等の一覧を確認します。普段のホストだけ失敗するならPATH・env・作業フォルダへ戻ります。

公式stdio仕様と公式MCP Inspectorを2026年9月1日に確認しました。

06 / HTTP RESPONSE

HTTPは番号だけでなく、返した相手と本文を確認します。

同じ404でも、URLがない場合と、MCPのメソッドが未対応の場合では確認先が違います。JSON-RPCは要求・応答のメッセージ形式で、その中のエラーコードはHTTPステータスとは別です。以下は原因の確定表ではなく、ログから次の確認へ進むための手がかりです。

症状確認すること
401認証の要否、期限切れ・無効トークン、対象サービス向けの認証か。資格情報の値は共有しない
403必要スコープや権限、組織ルール。HTTPではOrigin検証に失敗しても返るため、権限不足と即断しない
404公式のMCP URLとパスを照合。JSON-RPCの-32601があるなら、要求メソッドの未対応も確認
400要求形式、対応版、版ヘッダーと本文の一致。エラー本文を読まずにSSEへ変更しない
タイムアウト接続元からの到達性、プロキシ、応答が止まった段階。認証画面待ちや長い処理とも分ける

401・権限不足時の403は公式Authorization仕様、Origin・メソッド・版のエラーはStreamable HTTP仕様で確認できます。足りない権限が分かっても、全権限を付与するのではなく、目的に必要な範囲を利用者・管理者と確認します。

自分のPCから開けるURLでも、接続元が違うことがあります。

Claudeアカウント経由で設定するリモートカスタムコネクタは、Anthropic側からサーバーへ接続します。PCから見えるlocalhostや社内向けURLだけでは届きません。Claude DesktopのローカルMCP設定とは別の仕組みです。ここで安易にポート公開やファイアウォール無効化へ進まず、利用中の接続方式を確認してください。Anthropic公式のネットワーク要件

07 / LIST, ALLOW, CALL

接続済みなのにツールがないときは、一覧の中身を分けて見ます。

ツール一覧を求めるのがtools/list、個別の道具を使うのがtools/callです。公式仕様では、一覧が空の応答も認められており、与えられた認可によって返る道具が変わる場合があります。「空だから通信失敗」「接続できたから全機能を使える」とは限りません。Tools仕様の一覧と実行

  1. 01
    一覧応答を受け取れたか

    取得自体が失敗しているなら、起動・HTTP・仕様版へ戻ります。サーバーがToolsを提供しているかも確認します。

  2. 02
    一覧に対象ツールが含まれるか

    空、または特定の道具だけない場合は、そのアカウントで公開される機能と権限を確認します。ページ分割された一覧なら、先頭ページだけで判断しません。

  3. 03
    ホストが利用を許可しているか

    一覧にはあるのに画面にない場合、製品側の有効化・フィルター・組織ポリシーを調べます。Claude Codeでは組織のblocked設定により、モデルへ渡す前に除かれる場合があります。

  4. 04
    選択され、許可され、実行されたか

    表示されてもAIが呼ばないことと、呼び出しを拒否されたことは別です。用途と必要な道具を明示し、承認待ち・拒否・実行結果のどこで止まったかを確認します。

製品固有のフィルターはClaude Code公式の組織によるツール制御に例があります。安全のための拒否を不具合と決めつけ、承認を無効にしないでください。

一覧が正常でも、外部APIの処理は失敗します。

実行後は、要求形式などのJSON-RPCエラーと、isError: trueを伴う道具の実行結果を区別します。後者には入力条件、外部API、業務上の制約などが含まれます。接続設定を作り直す前に、対象ツールの入力と結果を読んでください。Tools仕様のエラー分類

再試行する場合も、最初は対象と送信データを絞った読み取り操作を選びます。送信・削除・購入・本番更新を接続テストの代わりにしません。書き込みの成否が不明なときは、重複処理を避けるため結果を確認してから判断します。

08 / REPRODUCIBLE NOTE

解決しなければ、この診断メモを作ります。

「いろいろ試しました」より、同じ条件でどこまで成功したかを残す方が、提供元や管理者が判断しやすくなります。以下は記入用のひな型で、実際の検証結果ではありません。

DIAGNOSTIC NOTE秘密情報を記入しない
確認日時:YYYY-MM-DD HH:mm / タイムゾーン
ホスト名・バージョン:
OS・実行場所:端末 / WSL / コンテナ / クラウド
サーバー名・提供元・バージョン:
通信方式・対応MCP仕様版:不明なら「不明」
設定を読んだ場所・有効範囲:個人 / プロジェクト / 組織
認証方式・対象アカウント:値や個人情報は書かない
最後に成功した段階:登録 / 起動・接続 / 一覧 / 実行
最初のエラー:HTTP状態・JSON-RPCコード・伏せ字済み本文
再現条件:同じ入力で毎回 / 特定ツールだけ / 時間経過後
確認結果:tools/listの件数、対象名の有無
変更した項目:1つずつ。変更前後の結果も記録
未実施:権限拡張、キャッシュ削除、書き込みテスト

開発者向けには、ホストと切り離して調べる公式MCP Inspectorがあります。ただし起動すればサーバーのコード実行や外部通信が発生します。信頼できる提供元・対象・権限を確認し、別の認証で得た一覧を同じ条件の比較に使わないでください。現行版の必要Node版は22.19.0以上です。

注意共有前に、ログと画面をマスキングします。

APIキー、Authorization、Cookie、OAuthコード、接続文字列、メールアドレス、顧客データ、個人名入りのパスを隠します。Inspectorの起動URLにも一時トークンが含まれます。エラーコードと構造は残し、秘密の値だけを置き換えてください。

認証キャッシュの一括削除、全権限の付与、公開URL化は、原因を残したまま影響だけ広げる可能性があります。診断結果から変更対象が特定できた段階で、必要な操作と影響を確認して進めます。

まとめ

MCPが動かないときは、最後に成功した段階へ戻る。

設定への登録、起動・接続、ツール一覧、実行は別の段階です。止まった場所が分かれば、パスや環境、HTTP応答、対応仕様版、ツールの提供範囲や許可を順に確認できます。

まず最初のエラーと最後に成功した段階を診断メモへ残し、設定は1項目ずつ確認してください。全権限の付与や一括削除を先に行わず、共有するログは秘密情報を伏せ、変更が必要な範囲を特定してから進めます。

関連記事

MCP・API・ブラウザ操作をどう使い分ける?

接続方式を見直したいときは、仕事と権限に合わせた道具の選び方を確認してください。

使い分けを読む
一次情報 / 2026.08.31確認

確認に使った公式資料

MCPの規則は2026-07-28仕様、製品固有の説明は各提供元のDocsを参照しています。使用中のホスト・SDKが対応する版は別途確認してください。

  1. MCP:Versioning and Compatibility
  2. MCP:stdio
  3. MCP:Streamable HTTP
  4. MCP:Authorization
  5. MCP:Tools
  6. MCP:Debugging
  7. MCP Inspector
  8. Claude Code:MCP接続・設定・権限
  9. Anthropic:リモートMCPカスタムコネクタ
制作方法
一次情報ベースの解説です

公式MCP仕様と提供元資料、検索結果に現れた4ページの構成を2026年8月31日に確認しました。AIを調査・構成・下書き・サイト実装に使用しています。診断順とメモは編集上の提案です。特定製品での接続、障害の再現、解消の実機テストは行っていません。Mac起動補足は独立読者による理解確認と表示検品を実施しました。

トップへ戻る